exhibition×9 in Austin
オースティンにてアートシーンを駆け足でチェックしました。
The Blanton Museum
http://www.blantonmuseum.org/

企画展:The Geometry of Hope
常設展:America/Americas
この美術館はテキサス大学オースティン校に付属しているもの。建築は酷い。外から見ても、中から見てもきつい。展示もしづらそう。でも、内容は良かったんだよね。
企画展は、南米の抽象芸術を総ざらい。雑誌などの資料もあり、ウルグアイ、ブラジル、アルゼンチン、ペルーなどで抽象芸術がどのように生まれ、発展していったのかが良くわかる。素晴らしい展示だったと思います。個人的にはGyula Kosiceの若かりし頃の作品「Mobile Articulated Sculpture」がベスト。他、Gegoの作品をまとめてみることができたし、Mira Schendelも良かった。
常設展は、テーマはともかく良い作品を数点は持っていることが判明。しかし、展示の仕方が良くないのか、空間が良くないのか、たぶん両方だと思うんだけど作品があまり輝いて見えてこないという現象がありました。特にキーファーの大作の扱いは酷いと思う。あれだけ別の部屋に一点だけ置いてもいいくらいなのにだだっ広い部屋に他の作品と一緒に置いてしまっていてもったいなかったです。
Austin Museum of Art(AMOA)
http://www.amoa.org/

企画展(巡回):America Starts Here - Kate Ericson and Mel Ziegler
企画展(巡回):The Paper Sculpture Show
Kate Ericson and Mel Zieglerは、総合力が異常に高いアーティストだということがわかりました。一般的に空間や建築を問題にしてきたアーティストと考えられがちですが、決してそうではなく、いくつかの要素を複合的に組み合わせることのできるユニットだったという印象です。とりわけ「言葉」と「物」の関係にこだわった本源的な意味でのコンセプチュアル・アートとランド・アート、および住民・行政・企業などとのコラボレーションを作品に含み込むプロジェクト型アート、という3つの類型がほぼ完璧な理解の上で複合的に採用されています。
The Paper Sculpture Showは小さな企画ですが、面白かったです。複数のアーティストが一枚の紙に組み立て模型を示し、観客がそれをその場で作成できるという寸法です。会場には糊やはさみが置いてありました。ここに詳しいです。
http://www.cabinetmagazine.org/events/papersculpture.php
Sarah Szeのやつとか、かなり細かくて、子供は作れなさそうだったけど。
Art House
http://www.arthousetexas.org/

Animations - Nathalie Djurberg, Brent Green and David Shrigley&Chris Shepherd
その名の通り、アニメーションの展示です。アートにおけるアニメーションってやっぱりきつい。日本もの、ディズニーもの、東欧もの、いずれにせよ、そういう本来のアニメーションの方が数倍面白いと、普通の人は思うはずですし、僕もそう思います。もちろん、上に挙げた彼らはそれを認めた上で、あえてローテクな方法を取っていることはわかりますが。
Texas Biennial 2007
http://www.texasbiennial.com/
地元の若手作家を集めて、アートを盛り上げようという企画。4会場にて同時開催です。
すいませんがこれはノーコメントでお願いします。
FlatBed
http://www.flatbedpress.com/

ここは場所としては面白い。基本的に印刷工場なのですが、このなかに複数のギャラリーがあり、さらに版画や写真教室などのカルチャースクール的機能があるという感じです。いくつか展覧会を見ましたが語るべきは2つ。一つはテキサス大学オースティン校のアート&デザイン学部生の卒展。卒展を観に行くのは嫌いじゃないです。学生の雰囲気や、その学校の特色がわかったり、若い荒削りな作品から「きみ、一体どうしたいん?」という疑問が涌いてきて楽しいと思いませんか?しかし今回の場合は、「こうやったら現代美術になる」というフォーミュラのようなものに、ただ従っているだけの作品が多く、ちょっとがっかりしました。いや、かなりがっかりしました。それよりもRussell Leeのドキュメンタリー・フォトの展示をやっていて、そっちの方に心を動かされました。これが二つ目。彼の写真は単純なドキュメンタリーの持つ力を見事に発揮しています。30-40年代のアメリカ物がベスト。日本語で検索しても全然出てこないんだけど、こういう風に消費されていることはわかった。
http://www.allposters.co.jp/-st/Russell-Lee-Posters_c40027_.htm
彼は本当は画家になりたくて、でもなぜか写真家になっちゃったという経歴があって、その辺の絵描き魂が実は良い作品には滲み出ています。
Art Palace
http://artpalacegallery.com/
Smile Forever - Michael Sieben
地元で話題の場所ということで連れて行ってもらいました。普通の民家をギャラリーとして開放しています。展示に関してはノーコメントの方向で。
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